
『ちがさき丸食堂』

茅ヶ崎漁港直近、
釣り船店が経営する
「ちがさき丸食堂」
ちがさき丸食堂は、釣り船店「ちがさき丸」(米山茂明社長)の奥さまが営む食堂で、2022年4月23日にオープンしました。
国道134号西浜小学校入口の交差点を海方向へ曲がってすぐ、右側に釣り船店と食堂が並んでいます。店舗の向いにある4台の駐車スペースのほか、近くには漁港の有料駐車場もありますので、自動車での来店でも、困ることはありません。
食堂の責任者は堀江愛子さん。釣り船「ちがさき丸」のスタッフとして15年以上働いていました。食堂が開店してからはずっと店の運営を任されています。閉店間際の比較的空いたころ、堀江さんとオーナーの米山恵さんにお話をうかがいました。
店内はコンパクトで、店の奥には開放的な屋外テラス席があり、合わせて34席を確保しています。「テラス席はペット同伴が可能で、晴れた日や風の穏やかな日は最高の気分です。湘南・茅ヶ崎の名所、烏帽子岩(えぼしいわ)や富士山が望めるテラス席で爽快な開放感に浸ってください」と語るのは、「女将(おかみ)さん」と呼ばれる米山さん。その言葉どおり爽快なボードデッキです。





釣り船と食堂の見事な相互連携
堀江さんに「ちがさき丸」について尋ねました。
「釣り船店は、釣り人を沖合の漁場へ案内する遊漁船の事業です。『ちがさき丸』は1号・3号・10号・18号の4隻の船を所有していて、お客さんに釣りを楽しんでいただきます」と堀江さん。漁師ではないので、網を仕掛けて大量の魚を水揚げすることはありません。船長や船のスタッフがお客さんに手本を見せたり教えたりするとき、魚が取れます。その魚が、食堂の食材になるのです。ですから、新鮮なのはもちろん、魚種が豊富で、釣れた魚によって食堂で出すメニューが変わるという楽しみがあります。
堀江さんは、食堂を訪れたお客さんには釣り船店が同一のブランドであることを告げ、釣りへの興味を促しています。
釣りを始めた初心者の悩みは、船酔いと釣った魚をさばくことだといいます。船酔いは体質もありますが、船を楽しむのが一番の対処法です。船の揺れに身を任せ、穏やかな海に竿を下ろし、無心になって魚を釣り上げると、酔いを忘れてしまうことでしょう。
魚をさばくのが苦手だという初心者には、スタッフが魚をさばく「初心者パック」というサービスを提供しています。プロがさばいた魚を持ち帰ってすぐに調理ができるので、喜ばれているそうです。
メニューの底に流れるのは
「新鮮」「茅産茅消」
食堂のメニューをのぞいてみましょう。
一番の特長は、やはりその日に取れた魚をメインにした日替わり定食です。刺身にしろ、フライにしろ、その日に取れた魚が主役になりますから、とにかく新鮮です。
魚種の豊富な相模湾ではいろいろな魚が釣れます。スーパーではなかなか目にしないメジナや、烏帽子岩の名を冠した「エボシワカメ」。マダイ、アマダイ、シロギス、アジなどなど。それらの地魚は調理の仕方によってさまざまな食べ方ができます。それが楽しみで何度も通うリピーターもいるほどです。
魚はもちろん目の前の海でとれた食材ですが、付け合わせの野菜や副菜の材料も、できる限り地元で取れたものを使っています。茅ヶ崎のものを茅ヶ崎でいただく「茅産茅消」です。地元の農家との交わりが多いので、地元の農産物をたくさん使うことができます。
さらに、体に優しいメニューに気を使っているのも特長の一つです。その一つが、酵素玄米を使った「玄米プレート・1,500円」です。無添加の特製「だし醤油」は魚介の味を引き立たせます。




定食・丼物・プレートなど
多彩なメニュー
ちがさき丸食堂が供するお料理は、旬の魚の豊かな味わいと心躍るボリューム感で、通い詰める常連客の心をつかんで離しません。
まずは、湘南の定番「しらす丼定食」(1800円)。ぜいたくに盛られたしらすに、女将さん特製の「だし醤油」をかけていただきます。この日の付け合わせはサクサクのソウダガツオのフライ。肉厚でボリューム満点です。 海の恵みをシンプルに味わうなら、刺身が美しく並ぶ「海鮮丼」(1800円)がおすすめです。相模湾で取れたプリプリの地魚を堪能できます。
また、店内の黒板に書かれている「本日のおすすめ」も見逃せません。希少な素材や部位を使用したメニューが並びます。取材日に見つけたのは「カンパチかま塩焼き定食」と「九州名物ゴマカンパチ定食」。塩焼きはふっくらジューシーな肉質でご飯と相性抜群です。コリコリした食感の刺身は、九州出身のスタッフ考案のゴマだれアレンジ。新たなおいしい!に出会えます。
「発酵酵素玄米プレート」(1500円)は、刺身にフライ、釜揚げしらすがお洒落な、ワンプレート仕立てに盛られた、女将さんの愛情を感じられる一品です。
これらのお刺身やフライ、小鉢などの副菜は単品での注文もできます。それに、ドリンクメニューも優しく体を潤すラインアップが豊富に揃います。
口コミからSNSへ、
スタッフとの交流も広がり
営業時間は平日11時からですが、土・日・祝日は朝8時からモーニング営業が始まります。これがなかなかの人気で、オープン前から行列ができることも。お目当ては「モーニングプレート・800円」と「焼き鯖(さば)朝食・800円」。ランチメニューよりもお得に召し上がれます。
開店当初は地元住民や釣り人の口コミで、モーニングの評判が広がっていました。現在はインスタグラムでの拡散が集客の原動力になっているといいます。
地元の住民に加えて、釣り客、そしてSNSで評判を聞きつけた市外の人たち、そんな人々でにぎわう「ちがさき丸食堂」に、もう一つの客層があります。それがサザンオールスターズの大ファンです。『聖地巡礼』と称して茅ヶ崎に足を運んでくれる人たちです。歌に愛された茅ヶ崎を、味覚を含めた五感で満喫しようという皆さんです。
そういう人たちとのつながりも、交流のきっかけとして大切にしています。
味・量・値段、どれもお客さんを引き付ける要因として十分なのですが、それに加えてこの店の雰囲気が明るく入りやすいという点が見落とせません。皆さん愛想が良く丁寧な接客で親しみやすい雰囲気を醸し出しています。
堀江さんの「私に会いに来てください。おいしい地魚を食べて、釣りにも興味をもってください」というメッセージに、温かな店のおもてなしの心が現れています。




今後はさらに体に優しく個性的な食体験を提供していく
今後はどのような展望を思い描いているのでしょうか。米山さんに聞いてみました。
「私は発酵玄米の炊き方講師をしているので、今後はこの活動を広げていきます。麹(こうじ)を使ったランチ付きの発酵講習会を構想していて、そこで使った麹をお店の料理に活用し、日替わりメニューのレパートリーをさらに充実させるという循環型の仕組みを目指しています」。
ちがさき丸食堂では、現在も玄米プレートをメニューに掲げています。今後も「発酵・麹・魚」をコアコンセプトとして明確に定め、海鮮の新鮮さに加えて体に優しく個性的な自家製発酵食品の食体験という、他店にはない新たな方向性を打ち出しています。
ちがさき丸食堂
◎住所/〒253-0064 茅ヶ崎市南湖6-18-6
◎アクセス/茅ヶ崎駅南口から徒歩25分
国道134号西浜小学校入口交差点南側 無料駐車場4台
バス JR東海道線茅ケ崎駅南口1番乗り場から
- 茅37系統 浜見平団地行き
- 茅38系統 柳島スポーツ公園行き 海水浴場前 下車徒歩1分
- コミュニテイーバス「えぼし号」①中海岸南湖方面
サザンビーチ入口 下車3分
◎電話/0467-86-1157
◎営業時間/<平日>11:00~16:00・<土日祝>8:00~16:00
◎定休日/火曜日
◎席数/店内16席、テラス席合わせて34席
◎ホームページ/https://chigasakimarusyokudo.wixsite.com/home
◎インスタグラム/https://www.instagram.com/chigasakimaru_shokudo/































