machijikan | vol.02

海老名市温故館

海老名市温故館

知れば奥深い、海老名の歴史

海老名で出土した土器やまが玉スタッフが優しく解説してくれます

海老名で出土した土器やまが玉
スタッフが優しく解説してくれます

秋葉山古墳群、上浜田古墳群など、多くの古墳があった海老名市。海老名市温故館の1階には、旧石器時代の石器や、縄文時代・弥生時代の土器、弥生~古墳時代の小銅鐸(どうたく)、美しいまが玉など、さまざまな出土品が展示されています。
どれも教科書で見たことがある!と、大人にはちょっと懐かしい品々。自分がいる場所のすぐ近くに埋まっていたんだな、と思いながら見ると、歴史を身近に感じられます。
海老名の歴史を初歩から教えてほしいという方、あるいは出土品についてじっくり語り合いたい!という方は、入り口にある事務室に気軽に声を掛けてみてください。海老名市温故館の博識なスタッフさんが、優しく解説してくれますよ。

「相模国分寺」は海老名にあった七重塔の由来もわかる

「相模国分寺」は海老名にあった
七重塔の由来もわかる

奈良時代、海老名には相模国分寺がありました。「国分寺があったことから、当時の海老名は相模国の文化の中心的な場所だった、と言えます」と海老名市温故館館長の押方みはるさん。ちなみに、当時の「相模国(さがみのくに)」とは、現在の神奈川県の横浜市・川崎市を除くほぼ全域に該当します。
同館にある100分の1スケールの模型で見ると、相模国分寺の様子がよくわかります。シンボルともいえる七重塔のほか、金堂、講堂などがある荘厳な建築群でした。
相模国分寺は、ちょうど海老名市温故館の正面にある大きな広場にありました。「国史跡相模国分寺跡」という看板があり、現在は子どもたちが鬼ごっこをしたり、近所の方が散歩を楽しむ憩いの場ともなっています。

農作業や暮らしに関する展示も

農作業や暮らしに関する展示も

2階へ上がると、明治時代以降の民俗資料のエリアです。
実際に海老名市内の農家で使われていた農機具や、かつて県央地域で盛んだった養蚕の道具などが展示されています。
さらに、黒電話や箱型のブラウン管テレビなど、ちょっと懐かしい昭和の電化製品もあり、昔の暮らしを知ることができます。「これは何の道具か知ってる?」、「どうやって使うの?」など、親子で会話をしながら見学するのも楽しそうです。

VR体験で奈良時代へ!動画やアプリで学ぶこともできます。

VR体験(※1)で奈良時代へ!
動画やアプリで学ぶこともできます。

七重塔の高さから下界を見下ろしてみたり、最新技術によるリアルな感覚はまさに歴史体験そのものです。
これまでの発掘調査成果などをもとにコンピューターグラフィックスで復元した七重塔や金堂などの様子は、YouTubeでも公開しています(※2)。今後は、自宅などでも歴史体験ができるよう、アプリも開発しているそうです。
(※1) VR体験は、10:30~12:00、13:30~15:00(混雑の場合は整理券を配布)。対象は7歳以上(13歳未満は保護者同伴)。
(※2) 海老名市公式ウェブサイトの「えびな文化財探究舎(文化財トップページ)」からご覧になれます。

海老名市立郷土資料館「海老名市温故館」
◎営業時間/9:00~17:15 ◎休館日/12月29日~1月3日 ※この他に臨時休館あり ◎住所/〒243-0405 海老名市国分南1-6-36
☎046-233-4028