海老名市温故館
知れば奥深い、海老名の歴史
海老名で出土した土器やまが玉
スタッフが優しく解説してくれます
秋葉山古墳群、上浜田古墳群など、多くの古墳があった海老名市。海老名市温故館の1階には、旧石器時代の石器や、縄文時代・弥生時代の土器、弥生~古墳時代の小銅鐸(どうたく)、美しいまが玉など、さまざまな出土品が展示されています。
どれも教科書で見たことがある!と、大人にはちょっと懐かしい品々。自分がいる場所のすぐ近くに埋まっていたんだな、と思いながら見ると、歴史を身近に感じられます。
海老名の歴史を初歩から教えてほしいという方、あるいは出土品についてじっくり語り合いたい!という方は、入り口にある事務室に気軽に声を掛けてみてください。海老名市温故館の博識なスタッフさんが、優しく解説してくれますよ。
「相模国分寺」は海老名にあった
七重塔の由来もわかる
奈良時代、海老名には相模国分寺がありました。「国分寺があったことから、当時の海老名は相模国の文化の中心的な場所だった、と言えます」と海老名市温故館館長の押方みはるさん。ちなみに、当時の「相模国(さがみのくに)」とは、現在の神奈川県の横浜市・川崎市を除くほぼ全域に該当します。
同館にある100分の1スケールの模型で見ると、相模国分寺の様子がよくわかります。シンボルともいえる七重塔のほか、金堂、講堂などがある荘厳な建築群でした。
相模国分寺は、ちょうど海老名市温故館の正面にある大きな広場にありました。「国史跡相模国分寺跡」という看板があり、現在は子どもたちが鬼ごっこをしたり、近所の方が散歩を楽しむ憩いの場ともなっています。
農作業や暮らしに関する展示も
2階へ上がると、明治時代以降の民俗資料のエリアです。
実際に海老名市内の農家で使われていた農機具や、かつて県央地域で盛んだった養蚕の道具などが展示されています。
さらに、黒電話や箱型のブラウン管テレビなど、ちょっと懐かしい昭和の電化製品もあり、昔の暮らしを知ることができます。「これは何の道具か知ってる?」、「どうやって使うの?」など、親子で会話をしながら見学するのも楽しそうです。
VR体験(※1)で奈良時代へ!
動画やアプリで学ぶこともできます。
七重塔の高さから下界を見下ろしてみたり、最新技術によるリアルな感覚はまさに歴史体験そのものです。
これまでの発掘調査成果などをもとにコンピューターグラフィックスで復元した七重塔や金堂などの様子は、YouTubeでも公開しています(※2)。今後は、自宅などでも歴史体験ができるよう、アプリも開発しているそうです。
(※1) VR体験は、10:30~12:00、13:30~15:00(混雑の場合は整理券を配布)。対象は7歳以上(13歳未満は保護者同伴)。
(※2) 海老名市公式ウェブサイトの「えびな文化財探究舎(文化財トップページ)」からご覧になれます。
海老名市立郷土資料館「海老名市温故館」
◎営業時間/9:00~17:15 ◎休館日/12月29日~1月3日 ※この他に臨時休館あり ◎住所/〒243-0405 海老名市国分南1-6-36
☎046-233-4028