かながわ農業アカデミー 情熱直売所
農業者のタマゴが売る新鮮野菜に注目!
厳しい目で商品を確認する川上誠矢さん(左)
農業アカデミー内で野菜が買える!
その名も「情熱直売所」
海老名市杉久保北にあるかながわ農業アカデミーは、プロの農業者を目指す方が学ぶ県立の学校です。ここでは、学生さんたちが栽培した野菜や果物、花を買える直売所が、毎週月・水・金曜日午後3時から30分限定でオープンしています。
学生さんが生産物の売り方や経営を学ぶために、授業の一環として開催しているものですが、誰でも買いに来ることができます。オープン直前の店内には、真剣なまなざしで野菜を手にする学生さん達の姿がありました。「店頭に並べる商品の最終チェックをしています」と、川上誠矢さん。おいしいだけでなく、農業を志す「情熱」も感じることができる、ちょっと珍しい直売所です。
お客さまの質問に答える安西竜樹さん
とにかく新鮮かつリーズナブル!
オープン前から並んでいる常連のお客さんたちにお話を伺うと「とにかく新鮮!それに、お安いのよね」と太鼓判。農業アカデミー敷地内の畑で当日の朝に収穫した生産物が並ぶので、まさに産地直送です。
本日のおすすめ品の小松菜を「炒め物にすると、やわらかくておいしいですよ」と、丁寧に説明しながら売っているのは、安西竜樹さん。「実家で作っているのはキャベツですが、ブロッコリーやトウモロコシなども育てていきたいです」と将来の希望を語ってくれました。
店頭に並ぶ野菜は、どれもきっちりと整えられています。規格に合った生産物を選定したり、きれいに洗って包装したりすることも、未来の農業者としての大事な仕事です。
商品の特徴を説明する井上一樹さん
お花や果物もとれたて&人気です
鉢植えや切り花などのお花も人気です。野菜と同じく収穫したてのものが並ぶので、新鮮で花持ちがいいと大評判。「お客さんが買った後、家で楽しんでいただくところに、やりがいがあると思います」と花栽培の魅力を語ってくれたのは、苗生産の農業法人に就農を予定している井上一樹さん。4~5月にかけては、ペチュニアや千日紅の花苗なども並びます。
春先のイチゴ、夏に旬を迎えるぶどう、梨などの果物も、リピーターが多い品です。果樹農家を志す川上さんは、「お客さんに『甘かったから、また買いに来たよ』と言っていただけると嬉しいです」と力を込めます。全国規模でみると生産量は少ないですが、実はおいしい神奈川県産の果物。若い農業者が支えてくれるのは、頼もしいですね。
丁寧に商品をカゴへ移す下山秀賢さん
学生さんとの会話も楽しんで
取材当日にレジを担当していた下山秀賢さんは「お客さんとできるだけ話をするようにしています!」と、売場に立つ心構えを話してくれました。
通常の直売所と比べて、情熱直売所はお客さんと店員さんの会話が多いような・・・それもそのはず、消費者とのコミュニケーションも、学生さんたちにとっては重要な「学び」なのだとか。お客さんのニーズは何なのか、どういう言葉をかければ購買につながるのか、直売所の実習を通じて経験を積み重ねています。
まだちょっとぎこちなさもありながら、ひたむきで応援したくなる学生さんたちとの会話も、醍醐味のひとつ。ぜひ楽しんでみてください。
かながわ農業アカデミー 情熱直売所
◎営業時間/15:00~15:30 ◎営業日/月・水・金曜日※祝日を除く ◎住所/〒243-0410 海老名市杉久保北5-1-1(かながわ農業アカデミー内)
☎046-238-5274 FAX046-238-9720