銭洗弁財天

一度は行きたい銭洗弁財天
丁寧にいれた煎茶&焼きたてのお団子も堪能

境内の奥にある湧水でお金を洗うと、金運がアップすると人気の銭洗弁財天。
独特の雰囲気と活気があり、一度は訪れたい名所です。新しくできたお茶屋さんにも行ってみました。

〈葛原岡神社~銭洗弁財天へ〉
 葛原岡神社→銭洗弁財天:0.5km・約15分

ここからは、鎌倉の観光地の中でも有名なスポット「銭洗弁財天」を目指します。
歩き始めると、近くの木に登るタイワンリスを発見! あっという間に逃げられてしまいましたが、しっぽがフサフサのリスでした。
なお、お子さんをお連れの方は出発前にお手洗いのご確認を。源氏山公園の公衆トイレは、きれいな洋式トイレでバリアフリー対応なので、お子さん連れにもおすすめです。

銭洗弁天への道のり、今回は玉砂利が埋め込まれた近道の階段を降りましたが、初夏から梅雨の時期は歩きながら道沿いの紫陽花が楽しめる「あじさいの小径」がおすすめです。

急な坂を下って、いよいよ銭洗弁財天に到着! 金運アップ、財運アップに御利益があると、海外から訪れる観光客にも人気です。
鳥居の横に掲げられている、「銭洗弁財天」と書かれたちょうちんに風格を感じました。鳥居をくぐり、岩壁に囲まれたほの暗いトンネルを数メートルほど進むと境内に到着します。

実は銭洗弁財天、巳(へび)年である2025年にぜひ訪れたいスポットです。
銭洗弁財天は正式名を「銭洗弁財天 宇賀福神社」というのですが、この「宇賀福神」は人頭蛇身の水神。体がヘビ、頭が人の形をしている神様なんです。
言い伝えによると、平安時代の末期に源頼朝の夢に宇賀福神が現れ、天下泰平のために佐助ヶ谷の奥にある湧き水をくんで神仏を供養せよ、とお告げをしたとのこと。夢の通りの場所へ行ったところ、頼朝は湧き水を発見し、社を建てて宇賀福神をおまつりしたことが銭洗弁財天のはじまりといわれています。

まず、社務所で200円をお納めして、線香とお金を洗うときに使うザルを手に入れましょう。ロウソクで線香に火を付けてお供えをしたら、いよいよ奥宮にある洞窟で「銭洗い」です。

ザルにお金を入れ、ひしゃくで湧水をかけて洗いましょう。ちなみにこの湧水は鎌倉五名水のひとつとして認定されています。
洗ったお金は「福銭」と呼ばれ、何倍にもなって返ってきてくれるのだとか。
ちなみに、当然ながら洗った直後のお金はビショビショなので、水気を拭き取れる大きめのハンカチか、ぬれたお金を入れるビニール袋を用意しておくと困りません。

境内の一角に、こだわりの日本茶と一緒に焼きたてのお団子をいただけるお茶屋さんを発見! ひと休みすることにしました。

「弁天茶屋」は2024年9月にオープンしたばかりとのこと。カフェのようなムードの店内は、いろりを囲むように畳敷きの腰掛けベンチがあり、とても落ち着く和の風情。並べられた茶器がインテリアとしても愛らしく、外国から来訪した日本好きの観光客も「Traditional!」と喜んでくれるのだとか。

静岡県大井川産の茶葉を使用し、銭洗の湧水を使ったこだわりの「深蒸し煎茶」をお願いすると、店員の吉田絵里(よしだえり)さんが急須・湯冷まし用の器・湯飲みの茶器セットとともに提供してくれました。
70~80度の適温でいれられたお茶は、渋すぎず甘すぎず絶妙な味わい。こんなにおいしい煎茶を飲んだのは久しぶり!とちょっと感動してしまいました。2煎目、3煎目もじっくりいただきました。

店頭で焼いているお団子も、焼きたてを店内でいただくことができます。味はみたらし、くるみ入り味噌、特製醤油の3種類。「もち米ではなく、国内産のうるち米のお団子です。お散歩の途中にもぴったりだと思います」と店主の岡本充(おかもとみつる)さん。香ばしい大きめのお団子は、歯ごたえがしっかりしてました! ここまでがんばって歩いたごほうびに、ペロリといただきました。

銭洗弁財天 宇賀福神社

◎拝観料/志納
◎拝観時間/8:00~16:30 ※16:00までにお越しください
◎住所/〒248-0017 神奈川県鎌倉市佐助2-25-16
☎ 0467-25-1081
https://www.trip-kamakura.com/place/195.html

鎌倉 銭洗弁財天境内 休処 弁天茶屋

◎営業時間/9:00~17:00
https://www.instagram.com/reel/DERLOGfP6MV/?igsh=OGRneTk3bW4wZDlx

鎌倉Style vol.06
親子で巡る、低山ハイキング。
早春の葛原岡・裏大仏