さむかわ棒コロ(食厨房なかなか)
寒川町のB級グルメとして、みんなに愛されている「さむかわ棒コロ」。
その秘密を直撃しました!
食べ歩き、スポーツ観戦にぴったりの
「さむかわ棒コロ」
寒川町のB級グルメ「さむかわ棒コロ」。発案者であり、現在はさむかわ棒コロ喰わせ隊の隊長を務める食厨房なかなかの渡辺寛(わたなべひろし)さんにおいしさの秘密を伺いました。
揚げたて熱々をケースに入れて
これが「さむかわ棒コロ」!
「さむかわ棒コロ喰わせ隊」隊長の渡辺さん
ほくほくでおいしい、長~いコロッケ
「さむかわ棒コロ」を食べたことはありますか? 約20センチ以上もある長~いジャンボコロッケで、コロッケ自体にしっかり味がついているので、そのままかぶりついて食べられます。
「長いものは、すてきな縁につながる」という言われもあり、寒川神社で有名な寒川町にふさわしい縁起の良い食べ物なのだとか。2010年に、町民の投票により寒川町のB級グルメグランプリに認定されました。現在では、町内の飲食店で食べられるほか、Jリーグの湘南ベルマーレの試合会場などイベントにキッチンカーが出現することもあります。
デビューから10年以上、さむかわ棒コロの誕生から現在までの歴史を知る寒川町商工会の方いわく、「何十回も食べていますが、やっぱりおいしいです」とのこと。寒川町のソウルフードとして、長く愛されています。
具を生春巻きの皮で巻いて、衣をつけて・・・
ジュージュー揚げます!
きつね色に揚がれば完成。長い!
山盛りの棒コロを前にお話を伺いました
長さ約20センチでボリューム満点
それでは、いただきます!
さむかわ棒コロ開発秘話
「スポーツ観戦のときに食べやすいものを」
「さむかわ棒コロ」の発案者で、現在は「さむかわ棒コロ喰わせ隊」の隊長を務める食厨房なかなかの渡辺寛さんにお話を伺いました。
「さむかわ棒コロ」には、5つのオリジナルルールがあります。①ライスペーパー(生春巻きの皮)を使用すること、②ジャガイモを使用すること、③具材にしっかり味を付けること、④できるだけ20センチ位の棒状にすること、そして⑤カットして提供する場合には、できるだけ揚げたての棒状を見てもらいビックリさせること。
アツアツを手にすると「長い!」とワクワクする、まるでテーマパークのようなスナックです。
長~い棒コロを作る秘訣は、ルール①にもあるように生春巻き用のライスペーパーで具を包むこと。「何もなしで揚げると、やっぱり崩れちゃうから。普通の春巻きの皮でも試してみたんだけど、パリパリに固くなっちゃうんだよね!」と、渡辺さんが試行錯誤を経て生春巻きの皮にたどり着いた経緯を教えてくれました。水分の多い、柔らかい生春巻きの皮が具と衣の間にあることで形が保たれ、さらにもっちもちの食感が棒コロの味わいをアップさせてくれます。
渡辺さんが作る食厨房なかなかの棒コロは、粗めにつぶしたジャガイモとタマネギ、ひき肉をベースに、バター、チーズで濃厚に仕上げた逸品。青のりがアクセントになり、ボリューミーながらペロリと食べてしまう味わいです。
開発のきっかけについて伺うと、「僕はスポーツ観戦が好きなんです。スポーツを見ながら手を汚さずに食べられて、大人も子どもも大好きな味を目指しました」と渡辺さん。確かに、大人も子どもも簡単に食べられて、しかもウキウキと楽しくなる見た目と味は、スポーツ観戦やイベントのお供にぴったりです。
今ではキッチンカーでスポーツイベントの会場に出店すると、500~600本が売り切れてしまう人気ぶりなのだそうです。
さむかわ棒コロは、予約してゲットがおすすめ
現在、さむかわ棒コロが食べられる町内の飲食店は5店ほど。おそば屋さんの棒コロは麺入り、おすし屋さんの棒コロは海鮮入りなど、各店それぞれの特徴があります。
渡辺さんが店主を務める食厨房なかなかで食べたい場合は、予約がおすすめです。食厨房なかなかは、地元で人気の和風居酒屋。えびしんじょを万願寺とうがらしに詰めて揚げたものや、海鮮を使った醤油ベースの和風ピザなどのオリジナルメニューを、多彩なお酒と一緒に楽しむことができるお店です。
ちなみに、さむかわ棒コロのイメージキャラクターの「コロ坊」くん、実は渡辺さんをモデルに描かれたという説も。興味のある方は、ぜひお店に足を運んで確かめてみてください。
地元の皆さんに人気の「食厨房なかなか」
つい長居したくなる、隠れ家的な半個室
コロ坊くんと隊長、似てるかも?
さむかわ棒コロ(食厨房なかなか)
◎営業時間/17:00~23:00(ラストオーダー) ◎定休日/火曜日 ◎住所/〒253-0111 寒川町一之宮2-12-18
☎0467-75-9332