
『湘南佐藤農園・畑のキッチン』

畑で生まれた奇跡のトマトソース。
取れたて野菜が持つ、
本当のおいしさ
藤沢市の農家、湘南佐藤農園が営むレストラン「畑のキッチン」。取れたての野菜が並ぶ直売コーナーの奥は、本格的なピザを味わう人々で賑わっています。農園の三代目、佐藤智哉さんが2022年に開きました。「農場から食卓へ(ファームトゥーテーブル)」という思いが、年配の方にも親しみやすい「畑のキッチン」という名前に込められています。ここは、単なる飲食店ではなく、取れたて野菜が持つ、本当のおいしさをお客さまに直接届けるための場所なのです。




驚きのエピソードを生む
「畑のキッチン」の魅力
「畑のキッチン」がお客さまに提供するのは、農園の恵みがたっぷり感じられる体験です。特に驚かされるのは、客層の厚さです。
佐藤さんは「幅広い年代の方が来店されますが、特に70代、80代の年配のお客さまが多いですね。90歳近いお客さまが30〜40年ぶりにピザを食べて、まるまる一枚完食されたエピソードもありました」と語ります。
ピザといえばジャンクフードのイメージもありますが、「畑のキッチン」のピザは、余計な添加物を使わず、素材の味を活かすことにこだわっています。その最大の魅力は、他店にはない自家製トマト100%で作る、無添加・味付けなしのトマトソースです。このピザの常識を覆す旨みと軽やかさが、年齢を問わず多くのお客さまを惹きつけています。
「土作り」から始まる。
奇跡のトマトが味の秘密
年間約20品種の野菜を栽培する佐藤農園の熱意は、ピザの「特別なおいしさ」に直結しています。
佐藤さんは、都内や横浜の有名ピザ店を視察した際、多くの店がホール缶のトマトを使用していることに気づきました。そこで、自社栽培のトマトでソースを試作したところ、「唯一無二の絶品ソース」が誕生したのです。
他社トマトと比較実験した結果、他のトマトは色が薄く、煮詰めてもソースの濃度や色が出ず固まってしまいました。しかし、佐藤農園のトマトだけが理想的なソースになりました。成分分析の結果、自家製トマトは他のトマトと比べても栄養素が高いことが判明しています。この高品質なトマトは、特別なフィルムを使うアイメック農法という施設栽培技術によって実現されています。
このトマトは単価が高く、通常の飲食店では原価が合わない価格設定になってしまいます。しかし農園直営だからこそ、原価を抑えつつ、地域の相場を上回る付加価値をつけた価格で、この特別なソースの提供を実現しています。




旬の鮮度が主役。
他店には真似できないメニュー
農園直営だからこそ実現できるのは、トマトソースだけではありません。メニュー開発の工夫は、「朝取れ野菜の鮮度」を最大限に生かすことにあります。
佐藤さんは、鮮度が味と栄養に直結することを知っています。例えばトウモロコシは、収穫後24時間で糖度が3度も下がると言われています。根から切り離された瞬間から失われ始める栄養価と甘みを、最も高い状態で提供できることが強みです。
「昔、ナスが嫌いだった私自身が、朝取れのナスを食べて味覚が一変したという体験があります」と佐藤さんは語ります。「トマト嫌いだった20歳の大学生が、うちのトマトで初めて食べられるようになり、定期的に買いに来るようになったんですよ」というエピソードも、野菜の質の高さを物語っています。レストランでサラダを食べて、その新鮮な味に驚き、そのまま直売所で野菜を購入するお客さまも多いといいます。
地域と歩む、
新鮮野菜を「身近な存在」に
善行の店舗では直売所とレストランを併設するだけでなく、地域のお祭りにもキッチンカーで積極的に出店しています。これらの活動を通して、佐藤さんが大切にしているのは、地域の人々との顔の見える交流と、新鮮な野菜の本当のおいしさと秘められた栄養を伝えることです。
「この近くに住んでいる人って、あんまり農園や畑の風景を見ないから。取れたての野菜がどれだけおいしくて、栄養があるかを知ってほしい」と佐藤さんは訴えます。
地域の農業の未来を見据え、現在4名の就農希望者を研修生として受け入れています。農業従事者の高齢化が進む中で、若い農業従事者を支援し、地域住民に新鮮な野菜を食べてもらえる環境づくりを目指しています。「畑のキッチン」は、消費者にとって野菜の価値を知ってもらうアンテナショップとして機能し、地域全体の健康促進に貢献することを目指しているのです。




畑が育む
食卓の安心と豊かなつながり
今後、佐藤さんは就農希望者の支援を継続するとともに、地域全体の食の安心・安全の発信拠点としての役割を強化していきたいと考えています。
「朝取れ野菜は、ただおいしいだけでなく、体に入る栄養成分が全然違います。同じ量の野菜を食べるなら、ぜひ最高の鮮度で味わってほしい。畑や自然とのつながりを感じて、きっと毎日の食卓がより豊かに、温かいものになるはずです」と佐藤さんは熱意を込めます。
農園直営だからこそ実現できる、取れたての鮮度と、その恵みが詰まった本格ピザ。特に日曜日の夕方には野菜が売り切れてしまうこともあります。最高の鮮度とピザを堪能するため、ぜひお昼前を目安にゆったりとお越しください。
湘南佐藤農園・畑のキッチン
◎住所/〒251-0871 藤沢市善行7-3-1 クレール湘南1F
◎アクセス/小田急江ノ島線「善行駅」東口から徒歩約1分
◎電話/070-2037-3100
◎営業時間/火〜金曜日11:00〜14:00(L.O. 13:30)、土・日曜日・祝日/11:00〜14:30(L.O. 14:00)、金〜日曜日は17:00〜20:00(L.O. 19:30)も営業
◎定休日/月曜日
◎ホームページ/https://www.shonansatonouen.com/
◎JA直売所にも、キッチンカーが出店しています
『improve(インプルーヴ)湘南台』

湘南台と共に歩んだ22年。
進化し続けるイタリアン
小田急江ノ島線、湘南台駅西口から歩いてわずか2分という抜群の立地に、22年の歴史を刻む人気イタリアンレストランimprove(インプルーヴ)湘南台があります。オーナーの嶋田政範さんが30歳で開業して以来、この街の変化を見守りながら、料理の品質とサービスを磨き続けてきました。
店名の「improve」には、「向上する」「進化する」という意味があります。お店はいつも「より良いもの」を追求してきました。だからこそ、学生からファミリー、ご年配の方々まで、幅広い層に長く愛されています。
私たちが取材に訪れたのは、冬の寒さが身にしみる頃。暖かい照明と食欲をそそる香りに包まれた店内は、ランチを楽しむお客さまの笑顔で賑わっていました。ピークが去った後、マネージャーの村国舞さんにお話を伺いました。この空間に込められた「誰もが気軽に立ち寄れる、長く楽しめる店でありたい」という温かい思いを肌で感じることができました。




食材への熱意。
22年が紡ぐ「improve」の
進化する料理人の流儀
improve湘南台が大切にする変わらぬ信念は、「常に進化し向上すること」。これは、単に新しいメニューを開発するだけでなく、提供する料理の品質、地域との関係性、そして空間の快適性まで、全てに深く貫かれています。22年という長い歴史の中で、お客さまのニーズや街の変化に柔軟に対応しながらも、「質の高いイタリアン」を提供し続ける姿勢はずっと変わっていません。
料理の核となるのは、食材への揺るぎないこだわりです。村国さんは、肉は国産にこだわり、野菜も季節ごとにその時期最も良いものを現場で直接見て選定しています。特に野菜は、ただ新鮮なだけでなく、普段スーパーでは買えないような珍しい品種を意識して選定。取材時に目にした「紅くるり」(ダイコン)などの彩り豊かな野菜を丁寧に調理し、目で見ても楽しめる料理づくりを大切にしています。
そのこだわりは、地元JAさがみが運営する農産物直売所「わいわい市藤沢店」から野菜を仕入れていることからも明らかです。新鮮で安全性の高い地場野菜を積極的に活用する姿勢は、improve湘南台が地域に深く根差し、地元湘南の恵みを大切にしている証拠です。
視覚と味覚で楽しむ!
季節と個性が光る人気メニュー
improve湘南台のメニューは、その季節感とボリューム感、そしてシェフの確かな技術が光るおいしさで、多くの常連客を魅了しています。
通年メニューで不動の一番人気はペペロンチーノです。単なるシンプルなパスタとは一線を画し、その具だくさんのボリューム感は、一見すると別の料理と見間違うほど。満足感が非常に高く、この一品しか召し上がらないという熱烈なファンもいるくらい、完成度の高いメニューです。また、「炙り(あぶり)チーズのアマトリチャーナ」は、優しく溶けたチーズとトマトソース、ベーコンが絶妙に絡み合い、寒い季節にぴったりです。
季節の移ろいに合わせてメニューが変わるのも大きな魅力です。シーフードのトマト味スープパスタは、具体的な期間を定めず、「寒くなったら始まり、暖かくなったら終わる」というスタイルで提供される冬季限定の非常に人気の高い逸品です。夏季には冷製パスタが登場するなど、季節ごとの変化を楽しみにしているお客様が多く、SNS(インスタグラム)の告知を見て、次の季節メニューの開始を心待ちにしているといいます。




「誰もが楽しめる」空間が
紡ぐお客さまとの長い物語
improve湘南台は、年齢や性別を問わず、誰もが気軽に立ち寄れる店を目指し、入りやすい雰囲気を大切にしています。この包容力こそが、22年間地域で愛されてきた理由です。
ランチタイムは女性客が約8割を占めますが、男性のサラリーマンが一人でランチに立ち寄ることも多いといいます。夜の宴会や新年会では、「居酒屋ではなく、ちょっとパーティーっぽい雰囲気で締めくくりたい」というお客さまに選ばれるなど、利用シーンが多様です。
料理の面でも誰もが満足できるよう、多角的なメニュー構成がなされています。バゲット付きのよくばりミートプレートでは、国産の牛・豚・鶏肉を一度に楽しめ、メインメニューの満足度を高めています。クリスピー生地のピザは生地からお店で手作りするなど、サイドメニューからデザートまで、一切妥協のない細部にわたるこだわりが、お客さまの満足度を支えています。
そして、最大の魅力は、「人と人との温かい結びつき」にあります。ベビーカーでの来店も可能で、赤ちゃんから高齢者まで幅広い年齢層が利用しています。村国さんは、「赤ちゃんだった子が大きくなるまで、成長を一緒に見守るほど長く通ってくれる常連客が多い」と語ります。これは、単なる飲食店という枠を超え、地域の人々にとって温かい居場所となっている証です。
湘南台の未来を彩る
温かなメッセージ
湘南台駅前の好立地で22年間店を続けてきたimprove湘南台は、地域のお客さまにとって、「食の安心」と「非日常の楽しみ」を提供し続ける存在です。
村国さんは、これからお店を訪れる方へ向けて「年齢層や性別に関係なく、どなたでも気軽に立ち寄ってほしい」とメッセージを寄せています。健康に良い野菜を豊富に使用し、肉は国産にこだわるなど、食材の品質を最優先にしているimprove湘南台は、安心できる食への配慮を欠かさず、「長く楽しんでもらえる店」として、これからも湘南台の食文化を温かく彩っていくことでしょう。


improve(インプルーヴ)湘南台
◎住所/住所/〒252-0804 藤沢市湘南台2-5-10ウエストプラザ5番地1F
◎アクセス/小田急江ノ島線・相鉄いずみ野線・市営地下鉄ブルーライン「湘南台駅」西口から徒歩2分
◎電話/050-5486-9043
◎営業時間/ランチ 11:00~15:00(14:30L.O.) ディナー 17:00~21:00(20:30L.O.) ※日曜・祝日17:00〜20:30(20:00L.O.)
◎定休日/水曜日
◎ホームページ/https://improve.gorp.jp/
『元祖へっころ谷』

日本一のほうとうが伝える食の原点。
店主の探究心が詰まった
唯一無二の「発幸」の世界
藤沢市亀井野にある「元祖へっころ谷」。湘南台と藤沢をつなぐ大通り沿いにありながら、一歩足を踏み入れると、そこはまるで時が止まったような温かみのある古民家の空間です。その建物は、山梨から柱やはりといった部材を一つ一つ持ってきて移築し、先代が愛着をもって作り上げた歴史があります。
しかし、この懐かしい空間で流れるのはゆったりとした海外の音楽。そしてテーブルに並ぶのは、伝統的な「ほうとう御膳」から、クリーミーな「グラタン豆乳ほうとう」、さらには驚きと遊び心に満ちた「麻炭薬膳発幸ーラ(あさずみやくぜんはっこーら)」といった、多様な品々です。老若男女問わず楽しめるこの独特の雰囲気こそが、「へっころ谷」の大きな魅力です。



現店主の古屋賢悟さんは、ご両親から受け継いだこの店を、自身の「食と命」に対する飽くなき探究心に基づき、独自の「発幸(はっこう)料理」の店として進化させました。古屋さんが突き詰めた発酵と自然農法の知恵は、この店の料理全てに深く、優しい味わいをもたらしています。
負けず嫌いの探究心が貫く
古屋さんが完成させた
最高のほうとう
古屋さんは20代で結婚後に、食の安全や素材について深く学び始めました。約20年前の代替わりを機に、自身の特色として「発酵」をコンセプトに取り入れました。ところが、理想とするほうとうを目指した初期の段階で高い壁に直面します。
しかし、持ち前の負けず嫌いの精神で、ほうとうの根幹をなす要素を徹底的に探究し続けました。それは、「在来種のブレンド小麦粉」「こだわりの国産塩」を使ったモチモチの手打ち麺と、「天然醸造の生味噌」をブレンドした奥深い出汁への飽くなきこだわりです。この探究心の結晶が、7年連続「全国ほうとうランキング」日本一という快挙に結実しました。
この店のほうとうは、長年愛されてきた山梨の郷土料理という枠を超え、古屋さんの哲学が詰まったこだわりの一杯として、多くの人々を魅了し続けています。




「発酵」に「幸」を重ねる意味。
畑から広がる食の奥深さ
店名に冠された「発幸(はっこう)料理」という言葉には、古屋さんの深い思いが込められています。「発酵」に「幸」の字を当てたのは、発酵食品が体にもたらす健康や喜びを、幸福の「幸」と結びつけたいという願いからです。
古屋さんは、27、8歳の頃に韓国の自然農業を学び、その中で土着の菌を採取し、培養・拡大して農地に戻す活動に携わりました。そこで、麹菌、酵母菌、乳酸菌、納豆菌の集め方から増やし方まで、「菌の力」を徹底的に習得しました。
元々は農業利用を目的として学んだこの技術を料理に転用し、全てのメニューに自家製の発酵調味料を使うという独自のスタイルを確立しました。例えば、驚きとおいしさのある「麻炭薬膳発幸ーラ」は、古屋さんの発酵技術と遊び心が詰まった一品です。
自然栽培へのこだわり
ミネラルをつかむ太い根の秘密
古屋さんは、自家製の畑で自然農法により野菜を栽培し、料理に積極的に使用しています。藤沢という地で、あえて手間のかかる自然栽培にこだわる理由は、野菜の真の価値を追求するためです。
古屋さんは、「自然農法で育てた野菜は、味が濃い上に日持ちが全く違います。これは、肥料を与えないことで、野菜が自ら深く根を伸ばし、土の深い層にある重たいミネラル(マンガン、亜鉛、鉄など)をつかみにいくからです」と語ります。
その結果、自然農法で育てた小松菜の根は非常に太く発達し、ダイコンの間引きのようになるといいます。このミネラル豊富な力強い野菜と発酵の力こそが、「へっころ谷」の料理のおいしさと健康の秘密を支えています。
お店は「わいわい市 藤沢店」のすぐそばにあり、自家菜園の野菜に加えて、地元の新鮮な旬の食材も積極的に活用しています。地域とのつながりを深めながら、料理の多様性と鮮度を保っています。




食育が紡ぐ地域との繋がり
次世代に継承する食の知恵
古屋さんの活動は、店舗での料理提供だけに留まりません。その深く幅広い知識を活かし、食育や地域貢献にも尽力しています。古屋さんは現在、お店には半分ほどしか立たず、残りの時間は畑作業や、自然農法セミナー、学校給食の管理栄養士や支援級の生徒向けのほうとうワークショップといった活動に時間を割いています。
古屋さんは、この活動を通して在来種・固定種の種子保存の重要性も伝えています。一株一株に個性があり、成長が均一でない在来種の野菜は、そのたくましい生命力を教えてくれます。
「うちの店は、お客さまに最高のおいしさを提供するだけでなく、食を通して生命のつながりや、畑の土壌菌の働きといった食の知恵を、次の世代に継承していく発信拠点でありたいと思っています」
くつろぎの古民家で出会う、
おいしく楽しい「発幸」の世界
古屋さんが、伝統的な基礎と革新的な探究心によって生み出した「へっころ谷」のメニュー群。
古民家という懐かしい空間で、ゆったりしたリズムが心地よいBGMに、本格的なほうとうや創作ほうとう、そしてユニークな「発幸」ドリンクを楽しむという体験は、まさに「へっころ谷」でしか味わえない新しい魅力です。
健康に良いのはもちろん、驚きと楽しさに満ちたその品々は、オンラインショップBASEでも購入でき、全国どこでも「へっころ谷」の発幸の世界を楽しむことができます。老若男女をひきつけるその独特な空間と、古屋さんの不思議な魅力に触れる旅へ、ぜひお越しください。

https://hekkoro315.thebase.in/

元祖へっころ谷
◎住所/〒252-0813 藤沢市亀井野3-30-1
◎アクセス/小田急江ノ島線「六会日大前駅」東口より徒歩10分
◎電話/0466-82-1702
◎営業時間/11:00~15:30(L.O. 14:30)、17:00~22:00(L.O. 21:00)
◎定休日/火曜日
◎ホームページ/https://hekkoro.com/



























